ESPM記事 Suzumeのnullへの誘い

電気羊SUZUME LAURANTの完璧に幸福なNULL生活 #104

対象:eve onlineを始めようか迷っている人・初心者・null未経験者
効能:eve onlineを始めたくなる。nullCorpに入社したくなる。※効果には個人差があります
使用上の注意:みなさん不織布マスクを使いましょう。

Suzume Laurant を待機しています。

長かったWWB2(ヌルセクをほぼ真っ二つに分けた大戦争)もなんか終わりが近いようです。
年初辺りからの大攻勢でGoonの領土はホームシステムを含む1コンステレーションまで減っていたのですが、それだけ領土が減ればガチガチに守りを固めて中に入れない作戦もやりやすいわけで(年初のタイタン虐殺の記事でも説明しましたが、人が集まりすぎるとサーバーが動かなくなって後入れ側が動けない間に攻撃できる仕様も健在)、膠着状態がぐだぐだーっと続いておりました。
んで、もうええわと思ったか軍資金が尽きたかみたいなあれで、PAPI(反Goon連合)は撤退を決めたっぽいです。
これを書いている今、わざわざ引き上げで運ぶに値しない船を盛大に消費するバンザイアタック祭が繰り広げられている模様。

宇宙全土に蓄えられた大量の船と鉱石を電子の塵に帰したWWB2は終わるようですが、まあ、多分次はGoonの側から何か仕掛けてくるんだろうなって気はします。その時、宇宙情勢はどうなることか分かりませんが、願わくばグッドファイトのあらん事を。とりあえずサーバーもうちょっと強くならんでしょうか。

初心者及びHi-Secの皆さんをnullへ誘う初心者シリーズ記事の目次はこちらから。シリーズまとめ読みはこちらをどうぞ。

今回は、ついに実装されたリザーブバンク解錠キーのお話です。

おさらい ESSのこと

そもそもリザーブバンクってなんやねん、というお話から。

現在居るソーラーシステムのESS状況が常に表示される。

ヌルセク全土の、プレイヤー領有可能なシステム全てに新ESSが実装され置かれたのが去年のこと。
これは、システム内でのラッティング(NPC狩り)で手に入った賞金の2割位を強制的に預金し、一定時間に一度払い戻すけれどそれまでは侵入してきた敵性プレイヤーが強盗することもできますよという感じのプレイヤーを憎しみ合わせて戦いを生み出すシステムです。

ただし、これはあくまでESSの『メインバンク』のお話。
ESSにはもう一つ、『リザーブバンク』と呼ばれるサブ貯金箱が存在します。

預金の中からほんの僅かずつ徴収されてリザーブバンクに貯め込まれるのですが、このリザーブバンクは自動払い戻しが存在せず、さらにこじ開ける手段も未実装でした。
そのため、蓄積されるのがほんの僅かずつであっても、塵も積もればなんとやら。いつしか宇宙全土のESSのリザーブバンクには、タイタン50隻分とも言われる膨大な預金が貯まっていたのです。

リザーブバンクキー、実装

そんな中、リザーブバンクキーが遂に実装されました。
グランドヘイストなるイベントがあったのですが、これは特に何かがあると言うよりも、バンクキーの実装自体をイベントという形で祭にした感じですね。

ESSに乗り込んでキーアイテムを使うとリザーブバンクが解錠されます。
ただし即座に金が引き出せるわけではなく、しばらくESS圏内のプレイヤーにスリップダメージのようにお金が振り込まれるというものですし、しかもリザーブバンクが解錠されると即座にリージョン全体に通知されるので、防衛側にしてみれば泥棒を追い出せば自分たちでキーを使うことなくリザーブバンクの中身を引き出せるということになります。

ESS前に来て、リザーブバンクから金を引き出すカラドリウス艦隊

ともあれ、何事もバンクキーが手に入らなければ始まりません。
eve onlineで大きなアプデが来るのは大抵、火曜日のダウンタイム(日本時間20時の日次メンテナンス)です。
今回のバンクキー実装もその例に漏れず、我々カラドリウスは招集を掛けてこれに備えました。

前情報によればリザーブバンクキーは、ローセクに出現する新実装サイト(詳細不明)から産出するとのこと。
我々は領内からローセクに通じるワームホールをあらかじめ探し、さらにプローバー部隊を編成。
プローバーってのは、スキャナープローブで宇宙のシグネチャを探し、遺物サイトだのデータサイトだの食ったりワームホール見つけたりするやつです。別のeve用語で言うと、いわゆる『探検家』です。

ちなみに私はサイト攻略用の船を即座にジタで買い付けて領内で出撃待機してる皆さんに供給するため、ジタでジャンプフレイターを待機させておりました。
こういうときにちゃんと組織的に動けるのはカラドリの強み。

そして待ちに待ったDT明け、プローバー部隊がローセクに散っていきます。

……あれ?

何か変だ、と我らが気付くまでに時間は掛かりませんでした。

「サイトが見つからねえ……」

何人ものプローバーが血眼でそこら中探しているというのに、全く目当てのサイトが見つからない!
1リージョン潰し終わってもサイトが発見されず「運営が実装し忘れたのでは?(前科あり)」とまで囁かれました。
海外の配信者がサイトを見つけたことでその疑いは晴れましたが、本当に本当にサイトが見つからない。

捜索開始から1時間ほど、ようやく我らは一つ目のリザーブバンクキー産出サイトを発見しました。

いざバンクキー奪取、と思いきや

ようやくサイトを発見したことで、侵入可能な艦種も判明。
と言うか、艦種がどうとかいう話よりも重要なのは『同時に侵入できるのは三隻まで』という謎の制限でした。
今回のリザーブバンクキーサイトは、何故かsisi(テストサーバー)に実装されなかったので、実装されてから仕様を探らなきゃならんかったのです。

あまりにもサイトが出ないので攻略部隊の待機は解除され、「興味ある人だけ来てくれ」というモードだったのですが、その中から3名が出撃。
この時使ったのはテングでした。サイトの仕様が判明してすぐ、ジタで購入して私が運んでいたものです。

テングじゃ! テングの仕業じゃ!!

サイト内は三層に分かれており、敵を薙ぎ払ってゲートを起動し先に進んでいくというものでした。
精鋭テング艦隊はどんどん奥へ進んでいきます。
しかし最終層にて撃墜されかけ、艦隊は一時撤退。ステーションで修理を行い、サイトに再突入しました。

そしてそこでまたもトラブル発生。

「なんかゲート通れないんだけど」

なんと、このリザーブバンクキー産出サイト。
最深部へ向かうゲートが1回限定でした。
攻略に失敗して撤退してしまうとそれっきりなんです。

ようやく見つけたサイトではありましたが我々は攻略を断念し、撤収するしかありませんでした。

ちなみに、このゲートが1回しか使えない仕様はよほど不評だったらしく、翌日には修正されてました。何故この仕様で実装した……

そして結局

翌日、あらためて有志がサイト探しをして攻略に向かったところ、リザーブバンクキーを手に入れることができました。
ただしその時は自分らでは使わず、売ったんですけどね。
リザーブバンクから1B取り出すキーなんですが、何故か3Bで売れました

ですが一つのシステムのリザーブバンクに何Bも貯まっていて、比較的小規模な我らカラドリウスでさえ十数のシステムを領有しているというのに、これだけ苦労してキー1つというのは……
需要に供給が全然追いついていないと言うか何と言うか、そもそもリザーブバンクの中身というのは引き出しきれないものだと認識すべきなんだろうなと思わされました。

ま、実際そりゃそうだろうなという感じでもあります。
運営さんは宇宙全体のISKを減らしてインフレを抑えようとしてる、というのがここしばらくずっとの流れでして、そんな簡単にこんな大量のISKを宇宙に解き放つわけがないんですよね。

ついでに言うなら、大量のキーを持った強盗艦隊が、住人が寝ていて防衛不可能な時間を狙って侵入してきたら折角蓄えたものが全部持って行かれかねない。
ストラクチャの防衛などに比べて『先に引き出す』以外に手が無いリザーブバンク防衛は難しく、色んな意味で不公平になるのではないかと懸念していたんですが……
そりゃこれだけキーの供給が少ないならリザーブバンクの引き出し自体が比較的稀なイベントであり、泥棒まで含めてもどうせ引き出しきれないというか、そういう調整がされてるんだろうなと思います。

何と言うか……グランドヘイストイベントが「全宇宙で数千億ISKを奪い合う大乱闘」みたいな煽り文句だったことを考えると羊頭狗肉で激ショボって印象なんですが、ゲームバランスの調整としては堅実だと思うのでなんとも言えぬというお話でした。

ただ、ローセクの広大な領域を実質的に支配し、バンクキー産出サイト攻略用の艦船を常備し、サイトがあれば攻略しに行く……みたいな専業攻略体勢を組めるなら儲かるだろうなという気はしますね。
ヌル住人はわざわざ自分でローまでキーを探しに行くのは大変ですんで、ヌル住人にキーを売るわけです。多分泥棒しに行くよりもキーを売る方が儲けの期待値高いし……

この記事を書いたSuzume Laurantは羊社 Electric Sheep Machinery に所属してます。
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