日本時間1月6日22時頃から南部Esoteria宙域R-ARKN星系に存在する「The Army of Mango Alliance」(以下”AOM”)が保有するKeepstarのアーマータイマーを巡り、「Fraternity.」(以下”FRT”)との間で大規模な戦闘が勃発しました。
本戦闘のバトルレポート:https://br.evetools.org/br/61d70dfb1a066c014da918ae
同星系はAOM領のEsoteriaとParagon Soul両宙域の境界に位置し、戦略上重要な位置を占めています。そのため、AOM側はKeepstarを両宙域を結ぶスターゲート前に設置し防御を固めました。
R-ARKN星系の位置:https://evemaps.dotlan.net/map/Esoteria/R-ARKN
戦闘経過
戦闘に際して防衛側のAOMはKeepstar上にTitanやSupercarrierを始めとするSuperCapital・Capital艦隊を配置し、防空体制を整えてFRT側を迎え撃つ布陣をしました。対して攻撃側のFRTは本拠地から長距離の遠征である事から、Capital艦隊を用意せずにSubCapital艦隊のみでのKeepstar攻略を試みました。
R-ARKN星系には両軍の他にも、援軍としてFRT側に「FI.RE」、AOM側に「Imperium」等の他コアリションが集結し、ローカルの人数は1800人を突破しました。これらの状況からは、この戦闘が2アライアンス間の争いを超えた大規模な会戦になることが予想されました。
戦闘当初、Subcap艦隊のみの不利な戦闘を強いられたFRT側は防衛側の射程外から様子を伺い、長時間の膠着状態が続きました。
そうした中、FRT側は戦況を進めるべく日本時間24時頃からKeepstarに向けてSubcap艦隊を突入し、両軍が激突しました。両軍は共にMuninn級強襲巡洋艦を使用し、至近距離の戦闘で双方の船を着実に沈めていきました。しかし、FRT側のLogi(回復役)のScimitar級支援型巡洋艦はAOM側によって優先的に攻撃目標として設定され、集中砲火によって大半が沈んでいきました。その結果、FRTのSubcap艦隊はLogi艦の不足から、より一層の被害を出すことになりました。
日本時間の翌1時30分頃、両軍のMuninn艦隊が沈み続ける中でKeepstarのアーマータイマーは修復を完了し、AOM側の勝利となりました。
本会戦においてFRT側は約1100人の参加に対してAOM側は約800人と参戦人数では大差がつきました。しかし、AOM側の約90Biskの損害に対して、FRT側は約150Biskの損害を出し、損失金額においてもFRT側は大敗北を期しました。本会戦における両軍の損失は日本円に換算して推定25万円以上に上りました。
背景
FRTとAOMは共に中華系のアライアンスであり、中国サーバー時代から対立関係が続いていたと言われています。現在のサーバーへの移住後もAOMは当時FRTと敵対していた「Legacy」コアリションに参加し、両者の対立関係は継続していました。昨年のWWB2の間は双方がPAPI陣営として一時的に味方になったものの、戦争途中からは同陣営でありながら戦闘を行うなど、次の戦争の火種は残されていました。
WWB2後、AOMはLegacyから脱退し、「Evictus.」や「VINDICTIVE」といった旧Legacy所属アライアンスと共に新コアリションの「Pan-Intergalactic Business Community」(以下PIBC)を設立しました。そして、旧Legacy領の南部宙域に広大な領土を保有するに至りました。
一方でFRTは私たち「Caladrius Alliance」も所属する「Winter Coalition」の盟主として、WWB2の戦時中から北部宙域での支配地域を広げ、戦時下でも着実に力を蓄え成長してきました。また、FRTは旧Legacy所属コープや旧-VVV-の一部を取り込み、人数においても更に存在感を示すようになりました。
両者の対立関係はWWB2の終結を機に更に激化しました。PIBCとAOMはFRTのみならず、FI.REや旧Legacy勢力、その他の中小アライアンスからの攻撃も加わり、その支配領域は次第に縮小していきました。そして、PIBCを構成するAOM以外の2アライアンスは周辺勢力からの攻勢に耐えきれず、昨年10月末~12月にかけてメンバーを大きく減らして崩壊していきました。
この状況は年明け早々から更に変化していきました。今月5日にFRTの最高指導者であるNoraus氏がAOMに対して正式な宣戦布告を行いました。そして、同日DT後よりFRTのCN(中国系)メンバーに対して、南部Esoteria宙域への展開が指示されました。また、この戦争は2~3週間を戦時期間として、AOMがEsoteria宙域に所有するiHubやストラクチャへの破壊が目標であると発表されました。特にR-ARKN星系は宣戦布告時に名指しで重要な攻撃目標として挙げられ、大規模な戦闘が発生することが予想されました。
考察・まとめ
戦争2日目に発生した本会戦は、弱体化したAOMと強大化したFRTというイメージを覆すような結果の戦闘になりました。防衛側という点でAOMにとっては有利であったものの、敗北続きのAOMにとっては大きな勝利となり、一方で開戦直後の敗北はFRTのメンバーに多少なりとも響き、双方の士気に少なくない影響を与えるでしょう。
また、FRTはコアリション全体に動員をかけず、アライアンス単独での宣戦のため余力は十分に残っていると考えられます。しかし、AOMはWWB2から続く戦闘に加えて、度重なる領土失陥により、FRTと比較して余力は残されていないように感じられます。このペースでFRTとの戦闘を続けた場合、どの程度の期間持ちこたえることが出来るのでしょうか?
そして、AOM側にImperium、FRT側にFI.REが参戦するなど、本戦争は中華系の2アライアンスの対決から、周辺のコアリションを巻き込んだ大規模な戦争へと発展する可能性も残されています。もし仮にAOMが敗北した場合、その構成メンバーや領土はどの勢力へ移動するのでしょうか?
南部宙域のヌルセクの支配権を巡る戦争はまだ始まったばかりと言えるでしょう。今後も同宙域を巡る戦闘からは目が離せません。そして、私たちCaladrius Allianceは本戦争にどのように関与して活躍していくのでしょうか?
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