前回の記事からかなり間が空いてしまいましたが、今回の記事ではカラドリウスアライアンスが最近戦ったOtsasaiの戦いについて書いていこうと思います。
本当はFaritの戦いについても書こうと思ったのですが長くなりすぎてしまったので次回以降に書きます。
背景
Otsasaiはカルダリ領北部のローセク星系であり、その立地から北部ヌルセクのTributeやVale of Silentにつながる星系群の一つに数えられています。
そのため北部ヌルセクを支配するアライアンス連合であるWinter Coalitionにとっては自分たちの領土の玄関口であるため特に支配権を確立しておきたいローセク星系であるといえます。
この戦いが起こる少し前からSnuffed Out(以下Snuff)のWinter Coalitionへの攻撃が始まっており、その攻撃の一環としてWinter Coalitionの中核アライアンスであるFraternity (以下FRT)が所有する大型ストラクチャAbzelが攻撃されリーンフォース状態となっていました。
準備
この日、そのAzbelのリーンフォース状態が終了する予定となっており、恐らくSnuffはもう一度そのストラクチャを攻撃することが予想されていました。
Snuffはローセク勢力最強とも言われるほどの勢力であり、圧倒的なCapital / Super Capitalの動員数を持っています。彼らはそのCapital戦力を背景として、極めて高いアーマー防御能力もったTempest Fleet Issueを軸とした艦隊を、ストラクチャの攻略戦において用いることが多く、そのTempest Fleet Issueをどうやって攻略するかが重要となります。
Tempest Fleet Issue艦隊の強みとしては何といってもその圧倒的な極めて高いアーマー防御能力でしょう。そのTempset Fleet IssueにApostleやNinazuといったFAX(日本語訳 : 軍事力補強艦 つまりCapital艦になってものすごいリペア能力を持ったロジ艦)が随伴すると、FAXを処理しない限りTempess Fleet Issueを撃沈することは極めて困難になります。
ではそのFAXを処理してしまえばいいのではないかと思うかと思いますが、そうはいかないのがSnuffの強みです。そのFAXを処理するためには数万DPS以上の火力を継続して投射する必要があり、それをSubcapitalだけでやるのはとても困難です。ではCapital艦を投入してFAXを処理しようとすると、今度はSnuffのCapital / SuperCapital艦隊が襲来し自分たちのCapital艦が全滅してしまいます。
通常の勢力であればここで諦めてしまうのですが、FRTは違いました。FRTはSnuffを上回る数のCapital艦やSuper Capital艦を動員することによってSnuffと正面から決戦することを選んだのです。
異変
Azbelを攻撃し始めたSnuffのTempest Fleet Issue艦隊には当然FAXの随伴がついています。FRTはMuninn艦隊と、対FAX群用のSuperCarrierを投入、そしてそのままFAX群を蹴散らして戦いが終わる、はずでした。しかし異変はこの時点ですでに起きていたのです。
FRTがSuperCarrierを投入するのとほぼ同時にInitのkikimora艦隊が到着し、さらにVOLTAのDeimos艦隊も星系内に姿を現します。
FRTは相手がSnuffだけだと思い艦隊を準備していたものの、実はSnuffはInit.とVOLTAという別の2勢力を呼んでいたのです。
そしてついにSnuffはFRTのSuperCarrierに対してDreadnought艦隊を投入、さらに間髪入れずにVOLTAもまたDreadnought艦隊を投入。ついにOtsasaiの戦いの本番が幕をあけます。
激突
SnuffのDreadnought艦隊の投入を確認したFRTはある決断を下し、全てのFRTの構成員に対して次のような指示を発しました。
「全員今すぐログインし、全てのSuperCapital艦とCapital艦戦力を戦場に投入せよ」
FRTは既にSuperCarrierを戦場に投入しているため、ここで追加の戦力を投入しなければこれらを見殺しにしてしまいます。何より元々Snuffを倒すために準備をしていたのですからFRT側には戦力を投入しないという選択肢はもはやありません。
FRTはまず即応できたTitanとDreadnought艦隊を戦場に送り込み、さらなる追加戦力の緊急召集を続けました。そして投入されたTitanから放たれるDoomsday Device(DDD)がSnuffとVOLTAのDreadnought艦隊に襲い掛かり、終末兵器の直撃を受けたDreadnoughtが次々と撃沈されていきます。
一方のSnuff側も黙ってはいません。100隻を超えるDreadnoughtの全ての攻撃能力を集中し、1隻また1隻とFRT側のSuperCarrierとTitanを撃沈してきます。
そしてOtsasai星系の宇宙は次々と散りゆくCapital艦の爆発とDDDの閃光、そして戦場に新たに到着したCapital艦のジャンプドライブの赤い光によって明るく照らされていました。
収束へ
この戦いに最初に耐えられなくなったのは、ゲームサーバーでした。星系内の急激な人数の増加と激しさを増す戦いによるサーバー側への負荷を低減するためのTidiが発生したことで、星系内の時間が通常よりも長く引き伸ばされていったのです。
これはFRTにとっては願ってもない状況であり、Snuff側にとっては不利な要素であったといえるでしょう。
Snuff側はVOLTAという増援があったとはいえ長期戦になってしまってはFRT側が追加の戦力を召集してしまいジリ貧になってしまうことは予想できます。従ってSnuff側としてはFRT側のSuperCapitalをある程度撃沈したら離脱するという算段をおそらくたてていたのでしょう。
しかしTidiの発生によって離脱するまでの時間が想定していたのよりも長くなり、より多くの犠牲が発生することになってしまいます。
(注:Tidiが発生した場合ゲーム内の時間が引き延ばされるため追加の戦力投入がなければ犠牲は非発生時と比較しても理論的には増えませんが、追加の戦力投入が可能な場合は戦力を召集してから投入するまでの時間的猶予が長くなる関係上Snuff側には不利であるといえます。またFRT側の重要な攻撃手段であるTitanのDDDはTitanが戦場に投入されてすぐに使用可能という性質もまた追加の戦力投入がSnuff側に特に不利に働く要素となっています)
Dreadnoughtを投入してからのゲーム内時間の5分間はSnuff側にとって地獄のように長く感じたことでしょう。その5分間がようやく終わり、Init.のkikimora艦隊に援護をされながらSnuffのDreadnoughtは次々と離脱していきます。
しかしここでVOLTAに悲劇が襲い掛かります。
意外な結末
なんと、VOLTAこの時点でまだ生存しているほぼ全てのVOLTAのDreadnoughtがCaladrius Allianceの艦隊に捕まったのです。
Snuffが離脱してしまったため、当然のことながらFRTの全火力は捕まってしまったVOLTAのDreadnought艦隊に向かい、Snuffが離脱してしまったためCapital艦の数で圧倒的に劣ってしまったVOLTA側にはもはや勝ち目もありません。そしてほぼ全てのVOLTAのDreadnoughtはそのまま撃沈され、Otsasaiの戦いに幕が閉じたのでした。
Otsasaiの戦い自体の結果としてはWinter Coalition側の損害が387b、そしてSnuff側の損害が539bと損害額自体としてはWinter Coalition側の勝利であったといえるでしょう。
ただし撃沈されたTitanの損害額がかなり過小に評価されているため実際の差はより少なく、一番厳しい見方をするのであれば痛み分けと評するべきなのかもしれません。
しかし少なくともSnuffed out側が求めていたような勝利を彼らが得ることは出来なかったことは確かです。
この戦いのBattle Reportは次の通りです。
https://br.evetools.org/br/6113dda6d9fc880011b597ea
Caladrius Allianceの戦い方
ここまではFRTとSnuffを主軸に話していましたが、実はCaladrius Allianceもまたこの戦いに大きな貢献をしていました。
Caladrius AllianceはWinter Coalitionの一員であり、その関係から当然FRTと協力してSnuffに対抗する立場にあります。
Caladrius Allianceの艦隊はFRTと比較して質が高く、また数はFRTに遠く及ばないという特徴があり、そのためそのままFRTと合同艦隊を形成してもあまり戦況に大きな影響を与えることが出来ない可能性があります。Caladrius Allianceの艦隊は「その時最善と思える行動を独自の判断で取ること」が多々あります。
Otsasaiの戦いでCaladrius Allianceが選んだ戦術は「Dreadの別動隊としての運用」と「Gila艦隊による支援」でした。
Caladrius Allianceの艦隊が現場に到着したのはSnuffとVOLTAのDreadnoughtが投入された直後であり、Caladrius Allianceは即座に自身らのDreadの投入を決意、しかし投入する場所を工夫することにしたのです。
CaladriusのDreadはSnuffではなくVOLTAの艦隊にほど近い場所に投入され、VOLTAのDreadを集中的に攻撃していきます。これによりFRTはSnuffの艦隊を撃ち、CaladriusはVOLTAの艦隊を撃つという一種の分業体制のような状況となり火力の投射効率が上昇するという効果が発生し、より多くの打撃を与えることに成功します。
またGila艦隊はInit.のkikimora艦隊に襲い掛かりそれらの排除にあたることになりました。
このkikimora艦隊はアフターバーナーを装備しているタイプであったためFRTのMuninnの攻撃をうまく回避することが出来、FRT側は対処に苦労していましたがGila艦隊にとってはドローンによる攻撃が普通に当たるためただの餌でしかありません。
しかしkikimora艦隊にはSnuffのDreadnoughtの離脱を援護するという役割があるため離脱することも出来ず、最終的に離脱するまでに10隻以上がCaladrius AllianceのGila艦隊の餌食となってしまったのです。
凱旋
そしてCaladrius Allianceの最大の見せ場は何といってもVOLTAのDreadを捕まえたことにあるでしょう。
VOLTAはもともとSnuffのDreadnoughtの場所から50kmほど離れた場所にDreadを投入していました。そのため主戦場がSnuffのDreadnoughtの周りである限りあまりVOLTAを捕まえに来る船もおらずある程度安全な場所だったといえたでしょう。そう、Caladrius Allianceの艦隊が投入されるまでは。
想定していなかったCaladrius Allianceの艦隊がすぐそばに出現したことにより、VOLTAの艦隊はCaladrius Allianceの艦隊に容易く捕まってしまいます。さらにDreadの離脱を支援するためのkikimora艦隊はSnuff側にかかりきりであったためVOLTA側の離脱支援をすることが出来ず、結果としてVOLTAのDreadだけがほぼ全て捕まってしまうという悲劇が起きてしまったのです。最終的にVOLTAが戦場に投入した26隻のDreadnoughtのうち、生きて帰れたのはたった1隻だけだったのです。
Caladrius Allianceの艦隊は期待された以上の戦果を上げることが出来、投入したDreadが与えたダメージ総量では、FRTより遅れて投入されたにもかかわらずSuperやTitanを除いてほぼトップを独占するという活躍をしました。
そして何よりCaladrius Allianceはこの戦いを通じて1隻も撃沈されることなく戦いを終えることが出来たのです。
終わりに
この規模のCapital艦同士の戦いが起きることは稀ですが、恐らく参加したメンバーは全員楽しめたのではないかなと思います。
Caladrius Allianceに入ったばかりの人でも十分に活躍できる余地はあると私たちは考えています。興味を持った方は是非Caladrius Alliance所属各社への入社を考えてもらえると嬉しいです。
次回はFaritの戦いとGilaの紹介をしようと思いますが、もしかしたらその前にWWB2についての記事を書くかもしれません。
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