ESPM記事 Suzumeのnullへの誘い

電気羊SUZUME LAURANTの完璧に幸福なNULL生活 #94

対象:eve onlineを始めようか迷っている人・初心者・null未経験者
効能:eve onlineを始めたくなる。nullCorpに入社したくなる。※効果には個人差があります
使用上の注意:みみみをからぬけきり、なななをはらよけきりましょう。

私、カプセラのSuzume Laurant !

こっちは先日のカラドリウス観艦式の写真。

時々こいつらは意味も無く船を並べます。
一応通常の船も混じってるんですが、これだとタイタンばっかり目立ってますね。合間にある平たいのが大型艦載機母艦(SuperCareer)です。

なお最近のアップデートで、SCの外見上の大きさが二倍になりました。
以前は、同じ「スーパーキャピタル」でありながらタイタンに対してちょっと小さすぎたんですよね。まあタイタンがデカすぎるという説もあるんですが。
地味な修正ですが私はこれ割と良いと思ってます。前は「キープスターじゃないと入りません!」ってのが微妙に納得できないサイズでしたし。

そう言えば普段私はイベントとか「リアル忙しいし……」でスルーしがちなんですが、今回のWinterNexusのイベントサイトは参加方法の記事を書いた勢いで割とガッツリやってきました。

ハイセク? あんな競合が多いうえにKAMIKAZE屋ばっかりの場所でやってられるか!(※ヌル民の偏見)
ローセク? あんなPvP中毒者が四六時中うろついてる場所でやってられるか!(※※ヌル民の偏見)

やっぱヌルセクですよ、ヌルセク。報酬も美味いし競合は少ないし、場所を選べばだいぶ安全。今回のイベントはフィラメントでイベント会場にぶっ飛んでいけるので、ヌルで軽く稼いで荷物が一杯になったらハイセクへ飛んで適当なステーションに戦利品を突っ込む⇒またヌルへ、みたいなこともできますから楽で良い!
あとイベントデータサイトはヌルでも難易度高くないですし、永遠に続けられるくらいの勢いでサイトが湧くのでお薦め。クロークワープが可能なアステロとかなら、ヌルへフィラメントでぶっ飛んでも大して危なくないですしね。
次回記事ではヌルセクのイベント戦闘サイトの攻略とか書こうと思います。ハイセクのより難易度高いそうですが(私はヌルのしかやってない)安定して時給300Mくらい出るのでなかなかやばいです。

そう言えば、イベント用のフィラメントもだいぶ数が出たことで値段が落ち着いてきました。
出しても金にならないというのは残念かもですが、イベント参加チケットが安く買えると思えばまあ悪い事ではないですね。
一つ気になったのはフィラメントの値段が『ヌル行き<ハイ行き<<<ロー行き』になってること……みんなローセクへローミング行くのに使ってるの?

初心者及びHi-Secの皆さんをnullへ誘う初心者シリーズ記事の目次はこちらから。シリーズまとめ読みはこちらをどうぞ。

今回はfit、つまり装備の組み方の超基本を解説しようと思います。
後編は具体的な防御の組み方と主な装備品の解説です。
あんまり長くなると頭に入らない気がするので、箇条書き重点です。

主な頻出装備

慣性スタビライザー

通称サッカーボール。シグネチャの増大によって敵の攻撃が当たりやすくなるが船の機動力が上がりワープインが早くなる。

ナノファイバー内部構造

船の機動力が上がるが船体がちょっと脆くなる。

アクティブハードナー

アーマーやシールドの属性防御が上がり受けるダメージが減る。
起動中は電池を消費するが、パッシブ型より高性能。

パッシブハードナー

アーマーやシールドの属性防御が上がり受けるダメージが減る。
起動する必要が無く、電池を消費せず、電力枯渇時も効果を発揮する。主にリソースが厳しい船やPvP向け。

リアクティブアーマーハードナー

相手から受けたダメージに合わせて耐性が変化するハードナー。
長時間耐えなければ意味が無いので対人戦では用途が限られるが、同じ属性の攻撃を長時間受け続ける状況(つまりミッションやラッティング)では強力。
単属性攻撃を受け続けた場合の最大防御力は60%で、これは最高級のアクティブハードナーをもしのぐ。

アーマーリペアラ

キャパシタを消費してアーマーを回復する。
ナノタイトリペアペーストを消費して高い回復力を発揮する『補助アーマーリペアラ』というのもあるが、これは扱いが若干難しいのでここでは割愛。

シールドブースター

キャパシタを消費してシールドを回復する。
キャパシタの代わりにキャップブースターを消費して回復する『補助シールドブースター』というのもあるが、これは扱いが若干難しいのでここでは割愛。

アーマープレート

機動性と引き換えにアーマーHPが増える。
機動性が落ちるというペナルティはなかなか重く、コンセプトを明確にした上で採用しないと足を引っ張りがち。

シールドエクステンダー

シグネチャの増大と引き換えにシールドHPが増える。

追加隔壁

カーゴ容量と引き換えに船体のHPが上がる。船体のHPは回復が困難だが、あまりペナルティを負わずに最大値を確保可能なので、とにかく瞬殺を避ければ良いと言う場合は選択肢に入る。
輸送中の輸送艦に着けるのは厳しいが、広大なフリートハンガーを持つためカーゴ容量が減っても問題無い重トラや、回送中のフレイターはしばしばこれを使う。

ダメージ制御

全体の属性防御力が上昇する(特に船体防御が顕著)。
シールドやアーマーへの効果は薄いが、対人、対KAMIKAZEなどで最後の粘りに繋がる。対NPCでも有用だが、これを積むなら別のものを積んだ方が良い場合も多い。

キャパシタバッテリー

キャパシタの容量が上がる……つまり時間当たりの自然回復量も上がる。さらに電池攻撃の軽減効果もある。

キャパシタリチャージャー

キャパシタの回復力が上がる。

キャパシタパワーリレー

キャパシタ装備だが装備場所はロースロット。シールドブースターの回復量が低下するがキャパシタの回復力が上がる。アーマータンク艦向けだが装備可能場所がロースロットなので、アーマー系の装備と競合するのが悩ましい。

キャパシタフラックスコイル

キャパシタの最大値は下がるがキャパシタの自然回復力は上がる。要するに、アクティブタンクのfitは組みやすくなる。
これもロースロットから電池を補強できる装備の1つ。

マイクロワープドライブ

推進力モジュール。小型/中型/大型/キャピタル用がそれぞれ5MN/50MN/500MN/50000MN。
装備してるだけでキャパシタ容量にペナルティを受け起動時の消費も重め、さらに起動中はシグネチャの増大により敵の攻撃が当たりやすくなるが速度が6倍くらいになる。
ワープ以外の移動がやりやすくなるのは当然のこと、eve onlineは高速で動いているほど敵の攻撃が当たりにくくなり命中時の威力も下がるシステムなので防御的な意味もある。

アフターバーナー

推進力モジュール。小型/中型/大型/キャピタル用がそれぞれ1MN/10MN/100MN/10000MN。
速度は2倍くらいだがマイクロワープドライブみたいなペナルティがないのでこっちの方が有用な場合も。

リグ

機動力向上、レジストアップ、回復力アップ、PG/CPUのアップ等々、色んな効果のものがあるので、船にちょっと足りない部分をチョイ足しするイメージで選ぶと良さそう。

スタッキングペナルティと計算の話

防御を組むときに意識すべきなのが、スタッキングペナルティというシステムです。
これは単純に言うと「割合増加/割合減少系の装備を沢山積むと、2つめ以降は効果が落ちるよ」というシステムです。
詳細は日本語wikiのこちらをご参照ください。

さらに言いますと、複数のハードナーを積んだ場合、耐性値は加算ではなく乗算されます。
つまり、単純に言えばダメージ-50%のハードナーを2つ着けた場合、「-50%と-50%で-100%」ではなく、「0.5*0.5で0.25倍(-75%)」になるわけです。
現実にはここから更に2つ目以降にはスタッキングペナルティが被さってきます。
これは、全属性ハードナーと単一属性ハードナーを組み合わせた場合でも、効果が被った属性に関しては発動します。

2つくらいなら場合によってありですが、同一効果の装備を3つや4つ着けても装備枠の無駄になることの方が多いですね。
ハードナーは2つくらいにずばっと搾って選んだ方が良さそうです。

要するにどうしろと?

まず、アフターバーナーorマイクロワープドライブは基本的に着けた方が良いです。外すのであれば、そのfitが有用かどうかの判断を自分でできるようになってからです。よく分からないうちはとりあえず着けておきましょう。

あくまでハイセクに限定して考えますが、KAMIKAZE対策のバッファタンクの場合は割と簡単です。
船の用途に合わせて必要な装備を着けたら、空き領域にシールドエクステンダーやダメージ制御、可能なら追加隔壁なんかを着けられるだけ着ければまあ若干マシになるでしょう。
アーマーでバッファタンクにするのはあまりお薦めできません。というのも、アーマープレートを装備すると機動性が落ちて、ハイセクを航行する上で大切なワープインまでの速度が犠牲になるからです。それくらいならロースロットは追加隔壁とダメージ制御で埋めて船体を固めましょう。
ハードナーを着けるならEM属性のものがお薦めです。シールド防御は全体的にEM属性に穴があり、KAMIKAZE野郎どももそれを狙ってくることが多いであろうからです。
後は、どうせ死ぬときは死ぬと割り切りましょう。そういうゲームです。

NPCと戦う船なんかはアクティブタンクになりますが、その場合はまず、あなたの使いたい船がシールド防御とアーマー防御のどちらが向いているか考えましょう。
一応、船の情報欄を見ればどっちを想定しているか書いてあります。敢えてこれに反するfitも場合によっては有効ですが、よく分からないうちは従っておきましょう。
アーマー防御のための装備はロースロット、シールド防御はミッドスロットを使います。
そのため、たとえばアーマー向けの船はロースロットが多い、シールドなら逆に……ということになっていたりします。
まあ、どっちにしようがえげつない硬さにできるイシュタルとか、ロースロもミッドスロも多くて好きにfitを組めるプラクシスみたいな変態船もありますが。

まず、ハイスロットは使用する砲で埋めちゃいましょう。ドローン艦なら特に何も着けなくていいかも知れませんが、ドローンリンクオーグメンターとかならハイスロットでドローンを若干強化できます。
あ、ドローン艦はドローンベイにドローンを詰めるのも忘れずに。

次に船のサイズに合ったHP回復装備を着けましょう。
シールドブースターかアーマーリペアラです。小型とか中型とか大型とかいろいろあるんですが、明らかにPG/CPUオーバーで装備不能だったり、逆に負荷が軽すぎたりしたらサイズ違いを疑いましょう。
これらの回復装備は総じて電力消費とPG/CPU消費が重く、2つ以上着けるのは特殊なコンセプトのfitのみです。よく分からないうちは1つにしておきましょう。

続いて、ダメージを減らすためのハードナーです。
アクティブタンクならアクティブハードナーを着けることになると思います。いくら回復できるからってダメージをカットしなきゃ耐えきれませんからね。

シールド防御なら、念のための全属性ハードナーと、戦う相手に合わせた特化型ハードナーのセットがいいと思います。
eveのNPCは勢力によって使ってくる攻撃の属性や弱点属性が統一されていますので、それに合わせた防御を組めば効果的に戦えます。
詳しくはこちら

アーマーの場合、全属性を防御するハードナーはパッシブのものしかありませんので、これを使うと防御力が若干心許ないです。代わりにリアクティブアーマーハードナーがありますけどね。
正直ハードナーはリアクティブ1つで間に合うこともありそうではありますが、こちらもお相手するNPCに合わせた特化ハードナーを追加するのもいいでしょう。

あとは電力の確保です。
装備ウィンドウのキャパシタ欄が「安定」になるまでキャパシタ強化装備やキャパシタ系のリグを着けます。
どうしてもちょっとだけ足りない場合、キャパシタ強化系のインプラントを着けるという選択肢もあります。

基本的に装備を全て起動した状態で「安定」になるよう組みますが、スピードタンク(※高速で動き回って敵の攻撃を軽減すること)が必要ない船の場合は、推進力モジュールが非起動の状態で「安定」になれば充分です。
巡洋艦なんかは速度で攻撃を軽減するのが普通ですが、戦艦まで来ると全力で走ってもスピードはたかが知れてるしそもそも頑丈なので、推進力モジュールは使わず適当に動いてれば充分という場合も多々あります。
こういう船の推進力モジュールは、ゲートに近づくとか、残骸に近づいて回収するために一時的に使うだけで、戦闘中ずっと焚き続けるわけではないです。

シミュレーションモードにして装備をクリックすると装備の起動状態を切り替え、非起動状態での電力消費を確認することもできます。

残ったスロットには攻撃強化系の装備を詰め込みます。
PG/CPUが足りないのであれば、それを補う装備なりリグなりインプラントなりで調整しましょう。

これでだいたいいいかんじの対NPC船が組めたと思います。
(上記の例はリグで防御を更に固めていますが、ここを電力強化に回せばロースロットに攻撃強化装備をもっと積めます)

上記の説明は本当に初めて装備を組む方への指南として色々単純化してますので、後はトライ&轟沈しつつ色んなfitを試してみてほしいところです。

装備品のランクについて

装備品の情報ウィンドウから「派生型」のタブをクリックしてみましょう。

たとえばこれは全部、大型のシールドブースターですが、効果量や消費電力の異なる派生品がこんなに沢山あるんです。
「派生型」タブを見れば、こんな風に同サイズ同系統の装備だけどランクが違うものがまとめて表示されます。

T1

最低限のスキルで使えるが性能もそれなりでしかないもの。当然ながら安い。
ただ『Ⅰ』とだけ表記されているものが純粋なT1装備(?)で、それ以外はmeta品と呼ばれる。meta品は生産不可能なNPCドロップで、単なるT1と比べるとそれぞれちょっと性能が向上している。

T2

プレイヤーが生産可能。必要なスキルが若干重く、装備時のPG/CPU消費も厳しくなるが、とにかくコスパが良い。
とりあえず戦闘艦を組む、という時はデファクトスタンダード。

ストーリーライン/勢力

厳密にはちょっと違うのですがまとめて解説します。
レアNPCのドロップや、特定勢力に貢献した見返りなど、若干特殊な経路で入手可能な装備たち。
T2よりは大分高価だがそれなりに物は出回るため、べらぼうに高いわけではない。
初心者にはオススメしないが、一つ上の性能のもの(あるいはT2と変わらない性能だが装備要件が緩和されているもの)が欲しいときの選択肢としてはお手頃と言える範囲。

デッドスペース

DEDと呼ばれる特殊な戦闘サイトで報酬として手に入る。
ハイエンドな性能を有するが、お値段も相応。PGやCPU、電力の消費もT1と比べるとキツイ。
ここまで高くなるとPvPみたいないつ沈んでもおかしくないシーンではあまり使われない(当然状況によるし、金に糸目を付けずハイエンド装備を使うエリートPvPerも居る)。ただしスーパーキャピタルなんかは装備より船本体の方が高いので装備もこれくらいのランクを普通に使う。
勢力品の中でも例外的にCONCORD系はこの辺のハイエンド品扱いになる。

士官

幻の逸品。超超超レアエネミーが確率でドロップするのみ。
お値段は信じられないくらい高く、これを複数装備した船が沈んだらそれだけでニュースになるレベル。
使う奴は本物のエリートか馬鹿のどっちか。

なんでこんな話をするかと言いますと、たまに居るんですよ。

ゲーム開始早々PLEX売った金で士官装備を買って、速攻沈められたと思われる初心者……!

重課金して最初から最強装備でヒャッハー?
違います、もし重課金するなら買うべきはスキルです。
eve onlineにおいては、様々に船に乗ってその性能を引き出せるスキルこそが重要です。
船? 装備? 消耗品ですね。コスパがいいのを選びましょう。

だいたいT2装備と士官装備では、値段はうまい棒ぐらい違うのに、性能はどうのつるぎはがねのつるぎ程度の違いしかありません。その違いは場合によっては大きいですが、もしLv1でロンダルキアに突撃するとしたらどちらを装備していたとしても違いがあるでしょうか。(※若者には多分通じない喩え)

初級者はまずT2の防御系装備を使えるようになるべきだと思いますが(砲と違って船の大きさによらずスキルが共通なのでどんな船に乗るとしても腐らない)、初心者の方にはそれも厳しいでしょう。
そんな皆さんは一足飛びに高い装備に手を出すのではなく、まずはメタ装備から始めましょう。価格も概ね二束三文レベルですしね。ノーモア悲劇。

この記事を書いたSuzume Laurantは羊社 Electric Sheep Machinery に所属してます。
公開CH:羊への入り方
簡単に言うとJPCHと入り方は同じです。
・チャットウインドウの左肩にある小さな吹き出しアイコン(Open Channel Window)をクリック
・出てきたウインドウの上側にあるCHANNEL NAME入力欄に 羊 と入力してJOINをクリック。

雑談だけでも構いません。
皆様のご来訪を社員一同お待ちしております。

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