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Suzume Laurant はカプセル内に収容されています。
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今回はエントーシス戦によく使う船の解説をする予定だったのですが、戦争の情勢がいろいろ動きまくったのでその解説をしようと思います。
1.ZH3陥落までの話
ブラックアウト終結から半年ほどにわたって続いたTenal wars。
その間、DEAD Coalitionは精力的な防衛戦を行い、九割近くの戦闘で防衛を成功させてきました。カラドリウスもコアリションCTAに散々出撃する他、TenalとBranchにまたがる領土を持つことから度々自領にエントーシスを受けて毎晩のようにスクランブル発進をしていました。
前回のブログでも述べた通り、防衛戦は防衛側が設定した時間帯に戦闘が発生するので、AUTZに動くプレイヤーの連合体であるdeadはAUTZにおいて非常に有利です。
ただ、AUTZのプレイヤーで統一されているという事は、相手に奪われたシステム・相手に置かれたストラクチャは相手のタイムゾーンで戦闘になるのでほぼ打つ手無しという事でもありました。
そして攻撃側であるpanfamは、諦めずに何度も攻撃を仕掛けてきました。AUTZでも時々は相手の招集人数が上回ったり防衛の手が回らなかったりして敗北することがあり、徐々に押し込まれていました。
あと deadは途中からTenalだけでなくDekleinにやってくるTESTの相手もしなければならない状況になり 、ある晩はDekleinでノード戦に出撃してる間にTenalをエントーシスされてノード戦の予約をされ、そのためにTenalへ行ってる間にDekleinでエントーシスを食らって……みたいなことの繰り返しで常にギリギリの綱渡りでした。本当ならノード戦になる前にエントーシスを防ぐのが理想なんですけどね。常にノード戦があるような状態だと、一度負けた時点で非常に苦しくなるわけです。
ノード戦についてはブログ記事で既に解説しておりますが、基本的にはやられたシステムを保有するアライアンスがエントーシス艦を出さなきゃなりません。Tenal/Branch/Deklein/Fadeとめっちゃ広範囲にわたって領土を持つRRが主に狙われていたので余計に厳しかった感があります。
流れを決定づけたのは一月のFRT参戦。その直後のZH3-BSにおけるIhubノード戦でした。
当時の情勢を図にしますと、tenalの西側に元々持っていた領土と中部北側の領土以外は取り返されており、味方がTenalに持つキープスターはZH3-BSシステムにあるものだけでした。一時はRRがカラドリウス領以外Tenalの全部を手中に収めていたのに、そこまで押し返されてたわけです。
キープスターはスーパーキャピタル運用の拠点となる重要な戦略拠点であり、ここを失えばdeadはtenalを確保できなくなります。
そんでもってihubを長期間確保しておくとサイノジャマーが置けるようになって、相手がキープスターにタイタンとか投げつけてくるのを防止できるので堅く守れるんですが、ihubを落としてしまうとキープスターは外堀を埋められて万事休す。夏の陣の大阪城です。
deadはこの一戦に敗北しました。
ZH3のihubは奪取され、さらにその晩の内に残されていたRR領全体がエントーシスを食らいました。
2.Tenal、そしてBranch撤退
この時点でTenalからの撤退はほぼ決定の状態。
ぶっちゃけIhub戦に勝てていない状況でキープスターだけ守るのは無理です。
ZH3のキープスターは防衛側が出撃しないまま叩き割られ、deadはTenalの防衛能力を喪失。
いよいよ戦火はカラドリウス領とBranchに迫ろうとしていました。
この辺りでカラドリウス内では『荷物をまとめろ!』という命令が飛びました。
領土内に散った資産を皆でカラドリウスの拠点であるA-G1FMのアライアンス所有キープスターに掻き集め、ハイセク行きのJF便もどんどこ飛びます。
いよいよ領土全ロスの危険が迫ると、戦闘に使うもの以外はハイセクに退避させるもんなんです。
次なる戦場はカラドリウスの領土、そしてBranch……かと思われました。
しかしここでコアリションはTenalと共にBranchの放棄を決定。
3F-に展開していた戦闘艦を全てDekleinに引き上げ、Dekleinを最終防衛圏と設定したのです。
まあ気持ちは分からなくもないです。DekleinでTEST、BranchでPandafam(FRTのロゴがパンダなので、panfam+FRTのことをよくPandafamと言う)の相手をするのは大変でしょう。それよりはDeklein一つに防衛圏を絞った方がやりやすいという考えです。
しかしカラドリウス首脳陣とは意見の相違が発生。
こうやって宙図を見ると分かるんですが、Dekleinってすげー横長なリージョンで、ステージング(出撃拠点)を置いたとしても全域をカバーして制圧するというのが少々難しい地形なんです。
この時既にDekleinには恐竜さんチーム(TEST)がのさばっており、至る所でゲートキャンプが頻発し、キャピタル艦を移動させるためにサイノを使おうものならサイノ艦を狩りに来るという、なかなか修羅い状況にありました。敵のストラクチャももちろん多数投下済み。
まあ、見ての通り他のリージョンから若干離れた場所にあるため外からキャピタル艦を突っ込ませるのは難しく、橋頭堡さえ作らせていなければ守りやすい立地ではあるのですが……既に懐に入り込まれている状況にあったわけで、それを追い返すには横長の地形である事が祟ってしまうリージョンです。
……というのは、だいたい受け売りな解説ですが。
カラドリウスの主張は「Branchを守り切れなければDekleinを守るのは無理ゲー」。
しかしdeadとしての意志決定は「Branchまで守る余裕は無い」。
この意見の相違が決定的な引き金となり、カラドリウスはdeadを脱退することになりました。
ちなみに、うちの脱退とほぼ同時期にIron CrownやRRといった中華系アライアンスがdeadから脱退の意思を表明しておりましたので、こっちもこっちでDekleinへの撤退方針には異議があった……? 模様。
個人的な見解を付け加えるなら「仮にDekleinだけ残って戦争止まってもこの人数(コアリション全体)を養うの無理じゃね?」みたいに思ったりして、なんかそういうのもあったんじゃないかと思ってます。
領土防衛戦争ってのは要するに、活動継続のための資金源を守るってことでもあるので、それが無理ならさあどうしようとなります。こういう判断も合理的ではあると言いましょーか、そういうゲームなんで仕方ないと言いましょーか。
そしてある晩、諸々のことが首脳間で合意。
直後にアライアンス全体に緊急招集が掛かり『Dekleinに残してある戦闘艦を全て回収するように』と言われ、その晩の内にキャピタル艦にサブキャピタルをことごとく格納してA-Gまで引き上げとなりました。(その時私は寝ていたので後から一人でコソコソ船を動かすことになった)
そしてコアリションのDiscordチャンネルからもコアリションの情報システムからも我々はkickされ、カラドリウスはdeadを脱退してフレンドリーリセット(スタンディングを0にリセットすること。ただし敵対的な目的が無く、相互に戦争を仕掛けたりしない約束を取り交わしてある場合はフレンドリーリセットと言う)を待つばかりの状態に。そしてBranchに残ることになったのです。
なお、敵対的な喧嘩別れというわけではなく協議離婚みたいなものなので、いきなりdead所有のストラクチャに入港不可能になるみたいな事は無く(だから資産を運び出す余裕はあった)、コアリションDiscordを蹴られた後もdeadとカラドリでは首脳間で諸々の調整がなされていました。
全ての資産をBranchの自領に引き上げ、キープスターに立てこもったカラドリウス。
Branchを守らなければどっちにしろ未来は無い。しかしこの状況でカラドリウス単独で戦ったところで守り切れるはずが無いのは全員が分かっていました。
そこでカラドリウスは『どうせダメなら領土とストラクチャが残ってる限り、それをエサにして遊ぼう』というモヒカン度の高い決定を下しました。
守れないのが分かっているので無理はせず、奇襲で殺せる相手だけ殺して逃げる方針です。
というわけで、うちのストラクチャを撃ちに来たNC.の空母を撃ち落としたりしていたのですが、そう何度も戦わないうちに事態は急転直下。
3.外交決着
カラドリウスがBranchに残ったもう一つの理由、もう一つの生存の望みです。
deadコアリションを抜けたことでカラドリウスは早速独自の外交を開始しておりました。
その結果として、何をどうやったのかよく分かりませんがひとまず停戦が成立したようです。
交渉についての詳しい経緯はアライアンスの偉い人が記事を書くっぽいのでそちらに任せます。
ちなみにdeadを抜ける時点で交渉がまとまっていたわけではなく、普通に食われる危険もあったので本当に綱渡り的ななんかでした。だって攻撃側にとってカラドリウス(の領土)は、食おうと思えば食えるんですから。
うちらのキープスター、普通にNC.のスーパーキャピタル艦隊に撃たれてアーマーリーンに入ってましたしね……!
※補足:ストラクチャ攻撃の仕様について
ストラクチャも通常の艦船と同様、『シールド』『アーマー』『本体』に分かれていますが、シールド喪失時とアーマー喪失時に一定時間のリーンフォース(無敵時間)が発生し、防衛側が設定した時間に再度攻撃可能となりリペアタイマーが発動します。
ここで一定時間ストラクチャを守り切ればストラクチャは完全回復しますが、守り切れなければ次or破壊ということになります。
つまりアーマーリーンに入るとは『敵の攻撃によってシールドを破壊され、アーマーを破壊されるか防衛成功してシールドを復旧させるか……という二回戦が予約された状態』のことを指します。
幸いにもタイマー戦までに話が付きまして、Pandafamがキープスターのアーマーを削りに来ることはありませんでした。しかし、その代わりにストラクチャの移管が可能になるリペアタイマー明けを待って、我らが血と汗と涙の結晶であるキープスターはパンダさんチームに移管されたのです。
このキープスターが戦後に返ってくるのかどうかは分かんないですが、まあ私らも普通に使えてるので移管されたと言ってもぶっちゃけ大して生活に変わりはなかったりして。
これまで敵だったPandafamや、協力関係にあるアライアンスに軒並みブルー(要するに味方識別)が付き、一足先に戦争からドロップアウトし、カラドリウスはBranch/Tenalに居座れることに。
ちなみにその後の交渉で我々はWinterコアリションに参加することになりました。これはFRTを中心とした勢力で、現在はPanfamと協力関係にあります。
……しかしこれ、成り行きとは言え、戦争から離脱してすぐに相手方に付いたわけですね(と言っても対deadの作戦行動には参加してないです)。
まあ私らはTenalが吹っ飛ぶまでは身を粉にして戦いましたし、その後はアライアンスとして活動継続するために領土を守るための外交努力をしたというだけの話ではあります。
交渉が始まったのも平和的にdeadを抜けてからですし、我々はeveプレイヤーにしてはかなり控えめで邪悪ではないeveプレイヤーです。(基準がおかしいと思った未プレイの方へ:その感覚はeve宇宙でなければ正常です)
なんでもありのeve宇宙だからこそ、『不義理』とか『信用ならない』と思われないため、勢力間で一線を越えない仁義の通し方があるもんです。ヌルセクでの停戦協定とかだって、ゲームシステム上の縛りは無いのに普通守られますからね。
カラドリウスはカラドリウスなりに筋を通しつつ、負け戦の中で上手いこと立ち回って生存しました……
と胸を張りつつも、私の心情的にはやっぱり辛いものもあったりします。
We still love you, Sort and Hanzo.
なお、リクルート目的の宣伝として身も蓋もねえことを言いますと、以前より大きな傘の下に入ったので個人の活動はやりやすくなってると思います。
Winter参加の決断とかその辺の経緯に関しては私も知りませんし、前述した通り、なんか後日ブログ記事出るとのことなので興味がある方は読んでみてください。私のこの記事を読んだ後なら未プレイの方にも意味がある程度分かるんじゃないかなあとか思っています。
それと一兵卒の立場から見た戦争の経過については、また今度まとめようと思います。
何しろカラドリウス領も割と前線だったので、徐々に攻め手が変わっていくのを肌で感じたりしました。
今回の戦争では大規模な艦隊戦を散々経験しましたし、エントーシス戦ではアライアンス単独でのコンパクトな戦闘をやれましたし、スーパーキャピタルのキルにも幾度か関わりました。
いやもう本当に濃密な半年間でしたわ。
戦争の感想としては「キツイけど楽しかった」。しばらく休ませてくれー、とは思いますが、ヌルに生きる醍醐味をむせるほど味わえたと思っています。
つーわけで、長い戦争から解放されてカラドリウスは小休止中です。
やがてまたいつかカラドリウスはPandafamの一員として戦争に向かうことでしょう。その時までしばし、力を蓄えるモードです。
なお戦争の方はどうなっているかと言いますと、Dekleinは二週間ほどでほぼノンストップで焼かれ、この記事を投稿しようとしている現在はredditにて『DARKESS.は解散し、シベリアンはLegacy(TESTを中心としたコアリション)入りする』という噂も囁かれております。
※reddit:まあ知ってる人は知ってると思いますが英語圏の5chみたいなもの。
eve関連の話題もよく投稿される。宇宙情勢速報としての信用度は東○ポと虚○新聞の中間くらい。
戦争はどうなるのか、という領域は既に通り越して終戦ムードが漂っておりますが、今後宇宙はどこへ向かって行くのやら。
おまけ
ミーティングのついでに行ったカラドリウス観艦式の映像
適当にその場に居た皆が、出せる艦をキープスター前に並べました。
私もキャピタルを出せるだけ出してたんですが、それよりもエピタル(PI品専用輸送艦)を出しておけば良かったと後悔……
次回:エントーシスシップ解説&マーケットシステム改定
今度こそエントーシス艦の話をします。あと、マーケットの税金システムに大きめの変更予告があったのでそれも解説します。
この記事を書いたSuzume Laurantは羊社 Electric Sheep Machinery に所属してます。
公開CH:羊への入り方
簡単に言うとJPCHと入り方は同じです。
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雑談だけでも構いません。
皆様のご来訪を社員一同お待ちしております。