ESPM記事 Suzumeのnullへの誘い

電気羊SUZUME LAURANTの完璧に幸福なNULL生活 #106

対象:eve onlineを始めようか迷っている人・初心者・null未経験者
効能:eve onlineを始めたくなる。nullCorpに入社したくなる。※効果には個人差があります
使用上の注意:変質しても品質上は問題無くお召し上がりいただけます。

Suzume Laurant が とびだしてきた!

毎日欠かさずログインしてるのにブログ全然書いてなかった!
ですが書かずにはいられない大きな変更があったので筆を執ります。

初心者及びHi-Secの皆さんをnullへ誘う初心者シリーズ記事の目次はこちらから。シリーズまとめ読みはこちらをどうぞ。

今回は、近日予定されているアップデートのお話です。
なお、以下の情報はあくまでテストサーバーに実装されているもの。今後、正規実装までに変化する可能性もあります。

生産へのアップデート

最近のCCPは総じて、生産を絞る方向での調整を続けてきました。
それが一転、やや緩和の方向で生産関連の大幅なバランス調整が入ることとなりました。
この場で全て述べてもかえって混乱しそうなので、でかい変更とか重要な部分を以下に解説します。

石倍増! ……ただし?

最大の変更は、宇宙に生成されるアステロイド・ガス・アイスの量がほぼ倍増する! ということです。
石の生成を渋くし続けてきた中、ようやく緩和です。
おまけにヌル勢力の主要な資金源である衛星採掘(いわゆる月掘り)で発生する石さえ二倍に!

……ただし、注意するべきは、何も考えずに掘るだけでは今までと同じ量しか掘れないという事です。
なんやそれ、と申しますと採掘に対して『waste』というものが設定されたのです。
これはつまり、石を掘り出すときにアステロイドを傷付けて、掘った量以上に残存資源量を減らしてしまうシステム。そして低スキルで使用可能なT1の採掘器は『waste』が100%に設定されているのです。
つまり、掘った時に収穫量の倍、アステロイドを減らしてしまう
石が倍になったところでこれではプラスマイナスゼロです。

これを解決する手段は、T2マイナーを使うこと。
たとえば石に合わせたクリスタルを嵌めて使うT2のストリップマイナーは、『waste』のレートが34%に設定されています。つまりアステロイドの損壊が少なく、最終的に多くの収穫が手に入るという事です。クリスタルの導入で採掘力が上がることも合わせて、今後は必須になりそうです。
他にクソ高いORE製のストリップマイナーは、驚くことに『waste』0%で石を掘ることができます! 流石ORE。
ただし、これただでさえ高かったのにアップデートが発表されたら即座に買い占められて、150Mくらいだったのが350Mになってるのでもう買わない方が良い気がしますね……
あとORE製のストリップマイナーはクリスタルも使えないので、最終的に掘れる量が増えると言ってもT2ストリップマイナーに比較してだいぶ弱いです。
T2マイナーもクリスタルもスキルが重いんですが、やっぱり今後はなるべく取った方がいい感じになりそう。

ちなみにT2のストリップマイナーに関してですが、採掘クリスタルにも変更が入っています。
今までは石の種類だけクリスタルの種類もあったのですが、それが石のレア度に応じてジャンル分けされ、クリスタルが複数種類の鉱石に対応するようになりました。(月石用クリスタルは元からそうだったけど)
さらに、そのクリスタルはジャンル毎に『typeA』『typeB』『typeC』という選べる三つのバリエーション。
Aは普通に採掘量アップ。Bはマイナーの回転が速くなって結果的に多く掘れるけれど石が傷つきやすくなる。Cは掘れる量も減るし石へのダメージも大きい、要らない鉱石サイトを消化するための石消しクリスタルです。
このバリエーションがあるのは今のところ、通常鉱石用のクリスタルだけみたいですけど、今後は月石なんかにも実装されるのかも。

あ、ロークアル用のマイニングドローンはwaste100%固定です(伏線)

キャピタル材料緩和

キャピタル艦を作るときに新しい材料が必要になって値段が爆アガリしたんですが、これの必要数が緩和されました。ぶっちゃけ緩和されたと言っても焼け石に水なんですが、蒸発する程度の水でも掛けないよりはマシです。

船の性能修正:採掘艦

生産に関わる船の性能が色々変更されたんですが、とりあえず採掘艦を中心に見ていきます。

ちょっと柔らかくなったプロキュアラー

T1採掘艦は性能が横並び気味になりました。
高速採掘のコベトアー、大容量のレトリーバー、防御力のプロキュアラーというラインナップで、まあそれは変わらないのですが。
前二つが硬くされ、プロキュアラーの素の硬さが引き下げられ、さらにシールドmodを搭載できるMIDスロットの数が一律2にされました。
MIDが1しか無かったコベトアーやレトリーバーには大変ありがたいのでしょうが、4から2に半減されたプロキュアラーには……何の恨みがあるんですか運営さん?
ただその代わり、採掘力強化modを搭載できるLOWスロットも一律で3になりましたのでプロQ君に悪い話ばかりではありません。
あとプロQは、ドローン攻撃力が意味わからんくらい強化されました。これまではドローンのHPと攻撃力が一律+50%だったのですが、修正後はダメージが(採掘艦スキル依存で)+80~+100%、さらにミディアムドローン5匹出せるように帯域が25→50に強化。運営はプロキュアラーに何をさせたいんだ。

ちなみにT1採掘艦の採掘力はコ>レ>プとなっております。マイナー1周で掘れる量は同じなんですが、コベトアーは1周するまでの時間が-30%、レトリは-12.5%です。……うーん、レトリには大容量の鉱石カーゴって言う強さがあるんだから、プロQの採掘力もせめてレトリ並みで良かったのでは……

また、マイナー1周の採掘量は『採掘艦(mining barge』スキルによって増加するようになりました。これはどのT1採掘艦も同じ、+6%/LVです。今までレトリやプロQは、操船スキルで採掘力は変わらなかったんですが、今後はスキルを上げる必要が出てきますね。

悲しみのスキフ……

T2採掘艦はちょっとヤバイ差が付きました。
マイナー速度の差はT1を引き継いでいるのですが、『特化型採掘艦(Exhumers』スキルを上げるとハルク(高速採掘型)に更なるマイナー高速化、マッキノー(大容量型)に1周の採掘量増加ボーナスが入ります。
ではスキフ(防御型)は……シールドとアーマーの防御力、そしてドローンダメージにボーナス。
運営はスキフに何をさせたいんだ。

ただでさえマイナーの回転速度に差が付いてるのに、ここで更に差が付いてしまうのでスキフの採掘量は他二種に大きく水をあけられています。一応アップデートで現状よりは採掘力が上がる予定なのですが、これから石が多い時代が始まり、ハルクやマッキノーが大きく強化されたことを考えればスキフは実質ナーフです。
しかも頼みの防御力も、素のHPを大きく減らされ、MIDを5→4にされていて、おまけに逃げにくくするため機動力をかなり下げられ……ねえ、運営はスキフに何の恨みがあるの?

別に現状の宇宙がスキフ一強かと言えばそんなことはなく、なんだかんだでハルクの利用者が多いです。
性能と好みで、棲み分けはできてたと思うんですけどね……
カラドリウスはスキフ推しだったので衝撃も大きいです。

……えー、上記はスキフ贔屓の立場から書かれたものです。
防御型の船がちょっとキツくはなりましたが、全体を見れば採掘量は新環境に見合った強化がされていると思います。
ただし前述通り、クリスタルの使用は必須ですね。

船の性能調整:オルカ

すっごい微妙だったけれど、ちゃんと役割ができたオルカ

リンクの強度はポーパスと大して変わらず、そのくせ高かったオルカ。ハイセクでリンクを出すなら最強でしたが、ぶっちゃけコスパ的には微妙な船でした。
そんなオルカに、なんとオルカ用のインダストリアルコアが実装されます。
ハイセクで掘ってる皆さんにはこれは嬉しいかも知れません。

コアを起動するとロークアルと同じように、採掘支援リンクの効果がアップし、さらに掘った石などを圧縮することすら可能になります。
ヌルで運用するには相変わらずコスパ的に微妙ですが(なにしろロークアルのような防衛力が無い)、ハイセク採掘の効率はかなり良くなるんじゃないでしょうか。

船の性能調整:ロークアル

流石に悲しくなりすぎたロークアル

みんな大好きロークアル。
以前のアップデートで採掘力がかなりナーフされ、採掘ドローンの需要が減ってドローンの値段が1匹1Bから300M台まで下がったのですが、ここに更にナーフが掛かりました。

ドローンの採掘力が大幅にナーフされます。
ロークアルは専用装備であるインダストリアルコアを使用中、逃走不可能になるかわりに採掘力や防衛力、リンク能力が爆上がりするという船なのですが、コア使用中のドローン採掘力が酷いことになりました。
具体的には、T2コアを使用中はドローン採掘力が+500%(つまり通常の6倍)だったところ、なんと+200%(通常の3倍)に。半減です
アイス採掘力に至っては以前の2/7というわけわからんことに。
しかも前述通り、ロークアルによるドローン採掘はwasteが100%固定なので、石倍増の恩恵は全く受けられません。

また、これは別にロークアルに限らない話なのですが、今まで採掘系の船は専用の『鉱石ホールド』に掘ったものをガスでもアイスでも全部ぶち込んでいたところ、みんな『鉱石ホールド』『ガスホールド』『アイスホールド』を持つようになって、掘ったものをそれぞれ専用のホールドに入れなきゃならなくなりました。
ロークアルはアイス採掘にもよく使われる船なのですが……鉱石ホールドは30万㎥の容量を持つ一方、新たに追加されるガスとアイスの容量は15万。今までは鉱石ホールドに仕舞えていたので半減です
ついでに掘りの成果物を圧縮して容量を削減する機能もナーフされ、一定時間毎に一定量しか圧縮できないように。何が何でもロークアルに楽をさせまいとする運営の意思を感じます。

その代わり、『採掘支援母艦(Industrial Command』スキルを上げると、リンク範囲が拡大するようになりました。リンク範囲を拡大させるための激重スキルを取得しなくても掘り場全体にリンクを飛ばせるようになり、採掘艦を並べてリンクを飛ばし指揮するという役割を持たせるなら、これはかなりありがたい緩和措置。
しかし掘り能力は……

その他 スキルの統合とか圧縮とか

今までは鉱石ごとに存在していた溶かしスキルが統合されたり(スキルポイントの払い戻しあり)、圧縮不可能だったガスや月鉱石の圧縮運搬が可能になったりという変更もあります。
ただし、今までは石をそのまま輸送用に圧縮できたのに、圧縮によってロスが発生するようになったという。
これもまたよく考えてやらないといけないやつですね。

おまけ:宇宙の反応

「CCPは再び、誰も望んでおらず必要とされてもいない変更をゲームに加えることを決めた。知っての通り、現在jitaでは4500人もがこれらの変更に抗議している。フリートに参加せよ、我らも抗議に参加する」 ――Winter Co. の全体pingより

この変更に対して、jitaではプレイヤーが集まり抗議集会。
普段からローカルに2000人とかうろついてるjitaですが、ピーク時はシステム内に6500人超もが存在したとのことです。

複数の大規模勢力がこぞって仕掛けた抗議集会だったのですが、そりゃ未だに大勢力のベテランはロークアル並べてドローンマイニングしてるんだから当然だわ。
カラドリウスは以前ロークアルがナーフされた頃から、とっくにロークアル自体での採掘をやめてリンク運用に絞っており、今回のアップデートも(スキフの性能とロークアルの圧縮力以外は)「ま、ええんちゃう?」くらいの空気で、前述の抗議集会にも参加してないんですが……
うん、気持ちは分かる。

正直、今の採掘ロークアルは以前ほど掘れない割りに船体が高額化して既にリスクとリターンが釣り合ってなかったので、それでも掘りたい人のために残してあげてもよかったんじゃないかと思います。
宇宙から獲物が消えるのもつまらないでしょうしね。

後プロキュアラーやスキフが柔らかくなったことで、ハイセクで安全に掘りたい勢も反発しているようです。
KAMIKAZEが簡単になったらばんばん落とされますし。
これは何とも言い難いですが(この宇宙で出港していいのは沈む覚悟がある船だけです)別に現状もKAMIKAZE不可ってわけじゃないので、採掘艦の間で差別化するという点から言えば今くらい硬くても別にいいんじゃないかなとは思いますね。

本実装までにはまだ時間があるのですが、さて、この抗議集会を受けて運営さんはどうするのやら。
カラドリウスはと言うと、新環境下でどういう態勢で採掘するか考え中です。
でもやっぱりできればスキフの性能をもうちょっとどうにか……

この記事を書いたSuzume Laurantは羊社 Electric Sheep Machinery に所属してます。
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雑談だけでも構いません。
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