ESPM記事 Suzumeのnullへの誘い

電気羊SUZUME LAURANTの完璧に幸福なNULL生活 #123

 あぁ…… ……Suzume Laurant か……

 今回はBranchを引き払ったお話その②。引っ越し編です。

 さて。このeve onlineは荷物管理ゲー、輸送ゲー、兵站ゲーだと私は思います。具体的にどう表現すればいいかは諸説ですが。
 カプセラはクローンジャンプするなり、極論、シャトルや隠密艦でぶっちぎるなりすれば宇宙のどこへでも行けます。しかし、荷物を運ぶことは難しい。そして荷物が無ければカプセラは何もできないのです。

ビクトリュース級高級ヨット。ノースキルで乗れるくせにステルスとバブル抜けが可能で、他には何もできない、操縦者そのものの移動に特化した船。居住性は最高らしい。

 一隻の船が運べる荷物の量を、ざっくり数字として示しますと
 
 フリゲート:100㎥くらい
 戦艦:800㎥くらい
 T1輸送艦:2万㎥くらい
 軽トラ:1.2万㎥くらい
 重トラ:6万㎥くらい
 ジャンプフレイター(JF):35万㎥くらい
 フレイター:120万㎥くらい
 
 といったところです。(キャピタル艦は組み立て済みの船を丸ごと格納できたりして色々特殊なので割愛しますが、それを込みで考えても、荷物を運ぶ手段としてはあまり魅力的ではありません)

 当たり前ではあるのですがヌルの奥地で輸送をするのは危険です。そんな場所で輸送するには、隠密用遮蔽装置でクローク状態のままワープできる上、バブル無効装備も使える軽トラが安全で便利なのですが……積載可能量は、たったの1.2万㎥ほどです。

デカ顎芋虫、ビアトール。こいつに限らないが、軽トラは動作が軽快でワープも速い。

 これがどれほど小さいかと言うと、折り畳んだ(=リパッケージ状態の)巡洋艦が1万㎥でギリギリ。戦艦など畳んでも5万㎥なので、1隻たりとも積めません。小さな荷物を運ぶには便利なんですけどね。
 引っ越しの荷物を積むには足りなすぎます。ヌルのプレイヤーはキャピタル艦の燃料など数万㎥単位でやりとりしますし、船など何十隻も持っているもの。船の生産をやっているプレイヤーなら、材料となるミネラルや中間材料であるパーツも、何百万㎥レベルで持っているでしょう。(……桁が足りない? そういう人も居るでしょうね。と言うか居ます)

 そんな大荷物をヌルの奥地へ出し入れするのであれば、基本的にはジャンプフレイター(略称:JF)が唯一の選択肢となります。
 何しろいっぱい入るし、味方のストラクチャからストラクチャにジャンプしてる限りは沈む要素が(ほぼ)ありませんし。

レハ。最もカーゴがでかいので人気のJF。カカオが多そうな色の板チョコだ。

 では、JFに荷物を突っ込んで引っ越しをすればいいのでしょうか?
 ……別にそれでもやれないことはありません。普通なら。ですが私たちの場合は問題がありました。  荷物が多すぎるのです。
 先程申し上げました通り、JFに積めるのは35万㎥。これは折り畳んだ戦艦に換算すると7隻。7隻入るとは言え、所詮は7隻。巡洋艦なら35隻入ると言えど、我々は巡洋艦など必要なら100隻単位で生産します。
 同じ場所に9年間も住み続けた我々の資産は物理的にアホほど膨れ上がっており、JFで運び出そうと思ったら凄まじい回数の往復をしなければなりませんでした。時間も掛かりますし、輸送用のJF燃料費だけで10B isk以上は吹っ飛んでいたことでしょう。(※10B isk = 10,000,000,000 isk)

 そこで我々はフレイターを使いました。JFの三倍の荷物を積み込むことができます! こいつを使って一斉輸送すればOK!

レハの派生元であるフレイター、カロン。ホワイトチョコ。

 何? 亀みたいに遅い上にジャンプもできないフレイターでヌルを長距離移動するなんて自殺行為だって?

 フレイターにジャンプさせる方法があるじゃないか。

 我々は旧ホームであるA-G1FMから、ハイセク隣接のローセクである『オトササイ』星系まで、数珠つなぎに大量のタイタンを配置しました。
 そしてタイタンブリッジによって、フレイター艦隊をバケツリレーしたのです。
 豆知識ですが、フレイターは地味にジャンプ疲労軽減の効果が付いているので、普通の船でタイタンブリッジに乗るよりも遥かに短いクールタイムで次のブリッジに乗ることができます。

 あとはフレイターでゲートを通って、荷物をハイセクに水揚げ。
 JFだろうがタイタンブリッジだろうが、ハイセクに直接ジャンプインはできません(JFでハイからローやヌルへのジャンプアウトはできます)。ハイへ行くにはゲートをくぐるしかありません。これが最も無防備で危険な瞬間です。

 ローセク側でランサー・ドレッドノートという特殊なキャピタル艦をタイミング良く使って、輸送艦死ね死ね光線をゲートに向かって撃てば、ゲートをくぐるはずだった輸送艦はゲートジャンプを無効化されて狩られます。
 また、ハイセク側だって当然カミカゼの危険があります。
 ここはもう、敵が居ない瞬間を見極めて、ゲートの裏側を見張りながら通るだけですね。

カルダリのランサーDN『カルラ』。妨害ランスの主要効果はどの国の船も備えているが、モジュール名と属性が異なる。カルラは『スティールヤリ』という実際ニンジャスレイヤーめいた名前のランスを撃つ。ツラナイテタオス!

 一旦ハイセクまで荷物を出してしまえば、ハイセク内での輸送は輸送業者が安く請け負ってくれますし、自分で運ぶのだってそこまで危険ではありません。どうとでもなります。後は増えすぎた資産をジタで売りさばいて新生活の資金にするだけです。

 と言うわけで我々は大量の荷物をエンヤコラと運び出しました。大量のフレイターを使っても尚、何度も往復する必要がありましたが、同じ事をJFでやったら約三倍の回数往復しなければならなかったと考えると気が遠くなりますね。

 ちなみに、安いくせにかさばる荷物(低級のPI品とか……)は、わざわざ運ぶのも手間と燃料費の無駄なので、アセットセーフティで適当なローセクにぶっ飛ばしました。

 アセットセーフティとは、ざっくり説明しますと、荷物を置いたストラクチャが破壊されたときに最寄りのストラクチャに自動的に移送してくれる機能です。ハイセクにおいては。
 これがヌルの場合、同じ星系にNPCステーションとか味方のストラクチャがあればそこへ飛ばせるんですが、そうでなければ一番近いローセクまで吹っ飛んでいきます。
 これ、ストラクチャが壊された場合以外にも、自発的にアイテムをアセットセーフティに入れることが可能なので、使おうと思えばいつでも使えます。
 回収には、荷物の15%ほどの金額を要求されるのですが(同一星系内での移動なら0.5%で済みます)、安くてデカいものはこうした方が楽。まあそもそも、価値のない荷物は運ぶ出す手間すら見合わないので、そのままローセクに塩漬けになりそうではありますが……
 あとワームホールスペース内でストラクチャが死ぬと、中身はアセットセーフティなどされずにぶちまけられて敵に奪われます。慈悲は無い。

 今回は引っ越し輸送のお話でした。
 この後、INITのホームに荷物を運んだりするのですが、まあJFでジャンプするだけですのでその辺の話は省略と致しましょう。
 輸送ってだいたい、ヌルの奥地へ運ぶよりもハイセクに運ぶ方が大変なんですよ……(空荷のJFをジタへ車庫入れすることも含む)

 

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