0.0情報 EVE Null Sec史

CO2の悲劇

前提知識として、私の2度にわたる勢力紹介を読んでおくとより理解が進むと思う。Null Secの勢力争いについて詳しくない、もしくはAllianceの名前がわからないという人は以下の2つの記事をサラッとでもいいので目を通すことをお勧めします。

1回目

2回目

さてさてさてさて、EVE遊泳さんがTEST側のプロパガンダを素晴らしい精度で翻訳してくださっている。

私は同じことをしても芸がないのでその前後の状況をいくつか紹介していこうと思う。

ただしこれはReddit Leak...要するに2chで見たと変わらない精度の話であり、ゴシップ記事だと思っていただいて構わない。

裏がとれている取れていないにかかわらず、Leakをまとめてみよう。

発端

そもそもの発端は、Triumvirate.がDRFを抜けて…彼らは自分たちをDRFの一員だった!そのことそのものにもかなり驚いたが…Phoenix Federationと交戦しようとしたことにある。Triumvirate.側の主張によれば"平和的"にDRFを抜けようとしたものの、DRFの中核メンバーたちはTriumvirate.がPhoenix Federationに対して戦争を仕掛ける準備をしていることを知りつつ、彼らとの防衛同盟を締結したとTriumvirate.は主張している。これは平和的にCoalitionを抜けるという当初の目標には全く届かないところであり、実際にはDRF首脳陣の嫌がらせに近いものだったとTriumvirate.は感じていたようだ。

しかし、これはDRFからすれば東部大同盟をより強固にするという意味以上のものを持たなかったのだろう。だが、Triumvirate.は戦いを欲し、安定を嫌った。それがすべての発端であった。

gigXとCircle-Of-Two、そして裏切り

gigXとはCircle-Of-Two(以下CO2)のCEOであり、今のNull Sec Alliance界をにぎわす狂人として知られている。だが、本当に彼はくるっているのだろうか?行動を一つ一つみていこう。

そもそも、WWBという対Imperium大連合対Imperium陣営におけるCO2の裏切りの原因とは、Imperium=GSFの首脳陣たちがTributeを守らないという決断を下したことだった。

図が少し汚いが…反Imperium陣営であったMBC陣営は当時Imperiumの外苑領域であったVale of SilentとCloud Ringを突破し、TenalとFade、そしてTributeに対して攻勢を仕掛けつつあった。

これに対して、Impeium側は戦線の縮小を画策し、防衛力を保とうとした。Fozzie SOVのシステム下ではMBC連合によるEntosis Harassmentに耐えられないと判断したからだ。

Imperium側はこれによって防衛力と結束を高め、MBCに対して局所的優位を確保するつもりであった。

だが、この決断がImperium内部において波乱を生む。確かにこれは戦略的に正しい決断だった。だが、Deklein-Branchラインまで最悪の場合下がる(いまのGotGと同じ領域!)というのはほかのAllianceの月資源、資産、領土そういったものをすべてぶち壊す決断であった。

これにgigXはキレた。「働きに対して正当に扱われていない。」彼はそう思った。実際にそう言っていた。それはCO2に対する死刑宣告だと。

そこでgigXは世紀の裏切りを決行した。政治的にも非常にまずいやり方で。

TESTのHead DiploであるDranはこの裏切りはImperiumに対する懲罰戦争で悪に対する裏切りだったから正当化できるが~みたいなことを言っていたが何のことはない。実際にRMTをしていたのはMBC側の出資者であったLennyだし、Impeium側の主張はおおむね正しかった。

よって、そんなものは政治的欺瞞に過ぎない。はっきりというべきだ。「俺たちに利益のある裏切りだからこそ正当化した」んだと。

その後、戦争はImperiumが北部を失陥し、終わった。MBC勢力は北部をパイのように切り分けたものの、MBC勢力側にはNullの流儀を"わかってない"奴も不幸ながらに含まれていた。

そういったやつらが問題を起こすたびにSortは粛清しGotGの内部に居た新参Null Sec Allianceはほぼ消え去り、どこかで見たような勢力図が結局北部に出来上がっていた。

(GotG内部の粛清劇などはそのうちに…DONT NEED DRAMA)

 

Tribute WarとStainwagonの崩壊

さて、その後結局NCdotとPandemic LegionがTributeを攻撃し、CO2と交戦状態に入った。それがTribute Warである。詳しくはリンクの記事を読んでほしい。

Tribute Warにて北部の領土を失ったCO2とTESTは南部に展開し、当時そこの領土を保持していたStainwagonというロシア系のアライアンスを攻撃した。

(記事の執筆途中で寝て一夜漬けでInkscapeの勉強をした…Plan No RussianはCaladrius外交部が勝手に名付けた作戦名なので、外で言っても通じません。あしからず)

当時、Catch-ImpassそしてTenerifis-Immenaseaの豊かな月資源が眠る領土…そういったところを保持していたStainwagonは四方八方から攻撃を受けた。

Catchをダメージコントロールとして使い、Esoteriaにて耐える作戦であった。しかし、それには失敗し、士気崩壊を起こし、Stainへ撤退。南部の覇権はTESTとCO2に握られた。

これによってStainwagon内部でも政治問題が発生。様々な波紋を呼んだようだが、ロシア系アライアンスの意地かあまり情報は外に出てこなかった。

このことは一つの戦訓をもたらす。よほどの規律を持っていなければ、戦略的撤退はそのまま敗走につながりかねないという、古来からある戦訓だ。

それはおいておくとして、問題はStainwagonを追い出した後である。Legacy内部で戦後の領土分割に関する取り決めがあった。TESTにはEsoteriaとParagon Soulが与えられ、CO2にはImpassが与えられた。だが、これについてgigXが長いこと納得していなかったことがリークされた。

Feythabolisをめぐって、SOLAR Fleet=DRFともめごとを起こしたりしていたが、最後の破局はTriumvirate.のDRF脱退と結びついて発生した。

決裂

CO2の、というよりもgigXの不満は爆発した。私は個人的にはCO2はより"燃える"PVP…すべてを失うかもしれないSOV WARの醍醐味と緊張感を求めていたのだと思っていた。だが違った。要するに利益分配とgigXの考える正当性の問題だった。

TESTのDranとの話し合いがリークされ、そこですべてが明らかになった。gigXはそもそもの領土分割を正当と思っていなかった。

だからこそ、領土分割合意を無意味なものと考え、無視したのだ。そしてTESTのHead DiploであるDranを侮辱し(おフェラ豚呼ばわりした)TESTのCEOを連れてこいと叫んだ。そして、合意を聞いてないだの聞いただのDranと言い合いしながら、最終的にDranに「俺が合意について伝えたことは上にスクロールすれば伝えたことはわかるだろ」と言われている。

だが、gigXにとってそれは無意味なものなのだ。彼が満足していないから。

gigXにとってはおそらくこれは裏切りではない。不当な報酬しか得ていないのだからそれを正当なものに戻すために戦うというだけだろう。

忘れてはならない。Impeium離脱の際も、戦略的価値とかではなく、ただ単に不当な評価だとしてImperiumを裏切ったのだと。でも、おそらくは、それは彼にとって裏切りではない。"正当"な評価・報酬を与えてくれないのだから当然当初の合意=Coalitionへの参加というのは無視されるということだったと予測する。

今回も全く同じロジックではないか。不当な領土分割には応じる必要がなく、その時点でそのようなものは無効だと。そして、それを"正当"な評価・報酬へと戻すための自分たちの行動は"正当"なものだと。

TESTはそれに対して、決まったことは決まったことで飲み込めという、しかしCO2側とは価値観が違い、これではいつまでも平行線だろう。

TESTは盟約に基づき、CO2とTriumvirate.に対して宣戦布告した。

TESTのメンツは完全につぶされた。gigXかDranかわからないが、gigXとDranのやり取りまでRedditには公開された。

もはやこれはお互いに引けぬ戦いになりつつある。

情勢は完全にDRF+PF+TEST vs CO2+Triumvirate.+その他となった。LegacyはCoalitionとして参戦する予定だが、内部でまだ確実な合意は取れていないようだ。

そしてここにImperiumとStainwagonとRMCも加わる。南部大戦争の始まりである。

本当の悪者(Its JOKE)

今回の件でgigXの外交姿勢とCO2が非難されている。だが、私はあえて声を大にして言いたい。いったい誰がCO2をNull Secの外交から切り離したのかと。いったい誰がCO2に文明を教えず、野蛮に陥れたのかと。

それはGoonswarm Federationに他ならない。彼らは中華皇帝が遊牧民を使うがごとく、CO2を武闘派として使い続けてきた。

遊牧民が合意が気に入らなかったのなら「やっぱりちょっと気にいらないから、流鏑馬してうまいほうが合意を作り直すっていう案はどう?」と話しかけてきても全く不自然ではない。

彼らに文明を教えるべきだったImperium丞相=Mittani(注:Imperiumの皇帝はThe True Emperor of Amarr: Maximilian Singularity V猊下であり、決してMittani閣下ではない)彼らを遊牧民として扱い続けた。そして彼らは皇帝の庇護を失ったのち、社交界で笑われている。

原則として、これは野蛮な状態へと貶めたGSFの責任だと言わざるを得ないだろう。

そう、遊牧民は遊牧民なんだから。彼らが合意を守らないなどということについて誰が泣き言をいうだろうか?ただ、出兵あるのみである。

 

Foch Petain is a member of Caladrius Alliance, SAKUMA Drop.

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