対象:eve onlineを始めようか迷っている人・初心者・null未経験者
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Suzume Laurant さんと他12人がリツイートしました。
最近、eveプレイ開始した頃よりリアルが多忙になってることにかまけ更新頻度が落ちているブログですが、なんだかんだでもう100回目です。
100回記念の企画とかは特にないです、悪しからず!
ともあれ、今後ともよろしくお付き合いください。
現在カラドリウスがお隣さんと紛争状態にあることはアライアンスから発表された記事の通りですが、いいかんじのバトルができたのでその報告をしていこうと思います。
初心者及びHi-Secの皆さんをnullへ誘う初心者シリーズ記事の目次はこちらから。シリーズまとめ読みはこちらをどうぞ。
今回は、3/15にあったVVVとの最初の戦いのレポートです。
戦いに至るまで
VVV(Veni Vidi Vici)側からのAwox(※blue、つまり味方を撃つこと)によって始まった紛争。
その争点はVVVと実質一体であるアライアンスM.S.N(The Stars of northern moon)が保有するI1-BE8星系に、我々カラドリウスが採掘拠点を保有していることから始まりました。
この採掘拠点は比較的高額な資源を含有する月に建てられており、そりゃあVVVにしてみれば欲しいに決まってます。Tenal Warsの終戦協定において、このアサノア(中型採掘基地)は引き続きカラドリウスが保有するということが決定されたのですが、VVVはこの決定に対して後々から文句を付けてくるようになりました。
この件に関してカラドリウス側は「あんたらこれでOKって一度言ったじゃないか」と突っぱね続けたところ、VVV側はまずVVVが住む(カラドリウスもちょっと領土を持ってる)TenalリージョンのIntelチャンネル(敵性プレイヤー侵入情報共有用ゲーム内チャットチャンネル)から我々を蹴り出しました。
まあ我々は領内に侵入する敵を自前で警戒しているので特に困りませんでしたし、むしろうちの領土からVVV領に流れていく敵の情報が拾えなくなって困るのではないかと思ったのですが、何か深い考えがあってのことでしょう。
続いて、終戦協定において合意していた領土共有の停止をVVVは一方的に通知してきました。
まあこれは確かにカラドリウスの金策可能領域を減らしたんですが、カラドリウスは領土内で賞金倍率を管理しながらのラッティングを既に行っていたしVVV領まで出かけていく人は少なかったので特に困らず、むしろうちの領土にやってくるVVVのラッターを撃墜できるようになったことで(blueなので無警告で墜としはしませんでしたが)領土の利権をより受けられるようになりましたのでありがたかったです。
その後はしばし小康状態にあったのですが、3月14日のこと。
その日はI1-システムのアサノアで月資源採掘が可能な日で、私はその準備のため、VVV領に空いていたテラ穴(ものすごくやばいPvPerどもがたむろしている超危険なワームホールシステム・テラに通じるワームホールのこと)を潰しにサイジル艦隊を走らせておりました。
そこで私は妙なことに気付きます。
「あれぇ? VVVのストラクチャがある筈なのに入港できないな。設定間違ってるんじゃないか?」
普通、blueの相手は自勢力が所有する建造物に入港可能なよう設定し、拠点にできるよう取り計らうのが宇宙の常道です。ところが入れるはずのストラクチャに入れない。
妙に思ってはいたのですが……思えばこの時、既にVVVは我々カラドリウスに対し一方的にblueを破棄し、敵対的スタンディングを付与していたのです。
その後のことは先程紹介した記事に載っていますので省略します。
VVVは我々の月掘り艦隊を急襲し、ロークアルを撃沈しました。この際VVVはローカルチャットで「3.14事変」だの「中日友好」だの「小日本」だのとチャットスパムを垂れ流しておりました。
(念のため申し上げますがeveをプレイしている中国人プレイヤーがみんなこんなだとは思わないでください。カラドリウスが所属してるWinter Co.も中華系の超巨大アライアンスFRTが中心となった勢力ですが、我々はFRTと信頼関係を築いております。また特に侮辱的な表現に関してはBAN対象でもあり敵戦力を少しでも削るため既に通報済みです)
無通告でのblue破棄は宇宙外交においてあり得ないスゴイシツレイなのですが、VVVはかつて存在した中国サーバーから流れてきた勢力で、向こうのサーバーは気に食わない相手ならblueでも撃つような修羅の国だったという噂。
なんか色んな手段で国内の通信規制をかいくぐって最初から国際サーバーで遊んでたFRTとは文化が違います。
我が方のロークアルを撃沈したVVVの艦隊は、そのままアサノアのシールドも削りきりました。シールドを失ったアサノアは1日強の無敵状態になり、3/15の日本時間夜、このアサノアのアーマーを巡る防衛戦が予約されたのです。
アーマーと本体をぶち抜かれたらアサノアは爆発四散。VVVはこの月に自分たちのアサノアを建てられるようになります。
この攻撃についての背景を宇宙情勢に絡めて申し上げておきますと、現在行われている宇宙を二分した戦い『WWB2』は決着間近。この戦いが終われば反Goon連合たるPAPIは解散され、FRTはカラドリウスを守るために堂々とVVVを撃ってくる可能性があります。(FRTは超巨大アライアンスでありVVVは逆立ちしても敵いません。しかも両者ともに中華系でプレイする時間帯が被っているので数的優位を取れる時間帯が皆無です)
しかし、WWB2がある間はともにPAPIに属する関係。VVVとしてはカラドリウスのみに狙いを定め、政治的な面倒くささからFRTが手をこまねいている間にI1-の月のみを奪取し、何食わぬ顔で戦いを終わらせることを狙っていたのではないかと思われます。実際、ストレートに勝ち続ければ月の奪取は5日間で終わりますからね。そしてVVVは規模でも動員数でもカラドリウスに勝っているのです。
2021.3.15 Tenal I1-BE8
一夜明け、3月15日。
VVVが編成したのはムニンを中心とした80隻ほどの艦船からなる艦隊。
ムニンは中距離までの集団戦において高い機動力と攻撃力を持つ強襲型巡洋艦で、一時期は完全に宇宙を席巻したこともある船です。現在でも『数が揃うなら雑に強い船』という評価は変わりません。
対する我々カラドリウスはギラを中心とした60隻ほどの艦隊を編成。
ギラは何度もこのブログで紹介していますが、超強力なドローン攻撃力を持つ巡洋艦です。離れるほど当たりにくくなる砲と違って、ドローンは射程圏内ならどこからでも十全に火力を発揮できます。ラッティングに限らずPvPでもその力は活かされます。
また、ドローンは『援護(assist)』という操作が可能で、指揮艦にドローンのアシストを設定すれば自分が何もしなくてもドローンは指揮艦の行動に追随して同じ敵を殴ってくれるのです。(←この特性を覚えておいてください)
事前にアサノア前に展開していた我らに続き、VVVも星系に侵入。
入港可能なプレイヤー所有建造物周辺ではテザー(係留)と呼ばれる無敵状態になるのですが、我々はアサノアのテザー圏内に留まらず多少の距離を空けて飛行していました。もちろんわざとです。
VVVのムニンフリートは我が方艦隊に対してワープして一気に距離を詰め近距離戦の構え。いよいよ戦いの火蓋が切られます。
戦闘開始直後はカラドリウス側やや劣勢。
なにしろムニンは強力な砲艦であり、離れるほどに威力と命中率が下がる砲も近接戦闘では火力がフルに発揮されます。
さらに、自艦を中心に範囲攻撃を行うスマートボムを装備した艦が敵に存在し、これがギラのドローンを焼いていきます。ギラフリートは焼かれたドローンの代わりを次々展開しては攻撃を続けました。
ここでカラドリウスは数隻の高角砲ドレッドノートを投入。
DNことドレッドノートは『攻城艦』なる和訳の通り、建造物やキャピタル艦を相手にしたときに最大火力を発揮するのですが、主砲の代わりに高角砲を装備すれば、素の火力を落とす代わり中型艦程度なら殴れるようにできるのです。
自己回復可能な装備と高角砲を装備したDNが居ればムニンフリートも薙ぎ払えます。
ただしそれは、敵にDNを沈めるほどの火力が無い場合のこと。
窮余の一策とも見えるであろう高角砲DNに対して、VVVは待機させていたDNをカウンタードロップします。
VVVの作戦はもともと、うちのギラフリートをムニンで引き受けている間にDNでアサノアを殴ること。既に宙域内にDNは居ましたが、追加DNは準備してて当たり前。
火力の低い高角砲DNは反撃で敵を沈めることもできないまま、数に勝る敵DNの餌食となって爆散していきます。
「Supers アンドック!
Supers アンドック!」
ただし、その高角砲DNは高価すぎる釣り餌でした。
攻撃態勢に入って移動不能になった敵DNはバブルによって捕獲され、同時にカラドリウスのスーパーキャピタルフリートがドロップされました。
タイタンの放つDDD(ドゥームズデイデバイス。タイタンが搭載できる超兵器)が敵DNを焼き、スーパーキャリアの放った重爆撃機がトドメを刺します。
実のところカラドリウスは当初よりこの攻撃を想定しており、敵のスーパーキャピタルがこちらに勝てるほどの数、周辺に居ないことを入念に確認した上で、敵DNを釣り出して殲滅する計画を立てていたのです。
そもそもギラフリートを選んだのは、指揮艦以外の操作量が少なく、ギラを出しながらも別アカウントでキャピタル艦の操作に集中できるからという事情も多分に存在しました。
さらにここで、伏せていた味方増援が出現。
戦闘宙域にSiege Green.のケルベロス艦隊が雪崩れ込みます。
Siege Green.は主にローセクにて活動する韓国系中心のアライアンスなのですが、日系勢力であるNACHOも参加しております(つまりこの戦闘が起こった時間帯はSGにとっても『夜』であり、アクティブに動けたのです)。海賊行為とPvPに明け暮れ、ローセク最強勢力snuffとも渡り合ってきた歴戦の強者どもです。
宇宙の半分以上離れた場所を根城としているSGですが、この日は都合良く近くまで来られるワームホールを見つけ出し、援軍に駆けつけてくれました。
ちなみに『シージグリーン』というのは、DNの攻撃力を超強化する代わりに一定時間移動不能にする『シージモジュール』を起動するよう指示する言葉。逆にこれを止めさせるときは『シージレッド』と指示します。
数的優位すら失ったVVVの艦隊は、もはや我々にキル通知を提供する餌でしかありませんでした。
まとめはこちら。
この戦闘、3隻のDNを含む15Bの損害を出した(しかし敵DNの落とした戦利品によって損害はほぼ補填できた)味方に対し、VVV側は10隻のDNロストを含め艦隊の半分以上を失い49Bの損害を出しました。
また、金額上の損害以上に、スーパーキャピタル艦隊によって一方的に蹂躙された経験は敵方に恐怖を植え付け、VVVはキャピタル艦を出す事に極めて慎重になりました。
もはやそれどころではなくなったVVVを尻目にアサノアの被攻撃タイマーは終了。
シールドは完全回復し、我々はアサノアを守り切ったのです。
と言うわけでVVVとの戦い、緒戦のバトルレポートでした。
まだまだVVVは諦めておらず、この後も戦いは続くのですが……そのレポートはまた今度。
ネタバレ:実は決着済み
この紛争ですが、記事を書いている今、実は既に決着が付いています。
問題になったアサノアをVVV側に引き渡す方向で。
別にこれはカラドリウスが負けたわけではなく、主要なバトルでは連戦連勝、ローミング(お遊びPvP)でもVVVが金策に用いている高額艦を多数撃沈し、大して我々は用心深くVVVはほぼこちらにダメージを与えられませんでした。
なんでこの状況で実質負けとるねんと申しますと、まあ分かりやすく言うとやりすぎたんです。
外交機密やらも絡んでくるんで詳しくは書けませんが、今後の宇宙情勢を睨めば北部に火種を抱えることは得策ではなく、何かの間違いでWinterとPanfamが全面戦争になってしまったら自滅共倒れもいいとこなので、Winterとも協議の上で一歩引いた形です。
収入源の一つを奪われた形になってしまいましたが無礼の代償は支払わせましたし、最近入ってきた新人の皆さんにも良質なPvPをご近所で提供でき、SGとの絆も深まったこの戦いは得るものも多かったというのが総括でしょうか。
この記事を書いたSuzume Laurantは羊社 Electric Sheep Machinery に所属してます。
公開CH:羊への入り方
簡単に言うとJPCHと入り方は同じです。
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雑談だけでも構いません。
皆様のご来訪を社員一同お待ちしております。